解放感があるLDKに入ったとき、隔たりのない山並みの景色、釉薬を使ったモザイクタイルの水盤、借景の山を表現した苔山、各色合いが印象の「碧翠」。建物は近年見かけなくなった広縁と縁側を中心に、「外」には水盤と苔庭、「内」には半露天風呂と洗面脱衣室、和室にLDKと、プライベート空間である主寝室以外はすべて出入りできるようにプランニング。広縁や縁側は、一人でくつろぐ、家族団欒をする、友人たちと談笑するといった多くの用途を持った空間です。この「碧翠」で懐かしい日本を感じつつ、新しいライフスタイルを築けたらと設計・企画をしました。建物外観。水盤を囲む広縁と縁側。

日時によって表情が変わるキッチンの面材。奥の壁一面に張ったのは和紙に漆を塗ったもの。

梁のない屋根勾配天井。大空間の天井をスッキリ見せるのがこだわりの一つです。

和室の照明は全て置き型の行燈。特別に竹の繊維をちりばめた黒谷竹紙を貼っていただきました。

主寝室の黒谷竹紙貼の大型行燈。障子は手漉きを選びました。

浴室。無双窓の半露天風呂。

湯船の水面はインフィニティエッジにし、温泉かけ流しにしました。

主庭は景石と苔で、借景の山並みを表現しました。

隔たりのない山並みの眺望とモミジを映す水盤。

中秋の名月を映す水盤。